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10/05 update |
ここが変だよ日本人」同性愛者編に出演して。「その一」
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今回のTV出演に対して今まで以上に色々考えさせられました。
初めにTVと言うマスメディアに出て、本当に大丈夫なのか??
正直言ってTVに出る恐怖はありました。
私の家族は自分のセクシャリティーを知っています。
でも親戚は、近所・大家さんは知らなのです。
もし、TVを見ていたら、親戚は直接私に言わないで、両親に何か言うかもしれない。
大家さんは、部屋の更新をしてくれないかもしれない。
と考えました。
ましてや両親だって、両手を上げて賛成はしてくれないでしょう。
ひっそり暮らしてくれれば文句は言わないけど、TVなんて公の場に出たら態度は急変すると思いました。
理解しようとしてもわかるものではないし、両親はある意味では一番近くにいる、ヘテロセクシャル(多数派)なのです。
両親もさることながら、何も考えないで多数派にいる人たちは、自分が多数派にいる事すら気づいていない。
自分が少数派になって始めて、多数派の理論を振りかざしている多数派を知るのだと思います。
ましてや、情報の少ない国や宗教が根強い国などは、根強くジェンダー思想も叩き込まれているのだと思いました。宗教間の違いは、同じ国の人でも異国の人かと思うぐらい考え方が異なります。
セクシャリティーという話題、ジェンダー問題などは、ものすごく宗教観や習慣・慣習などに関わってくる問題なので難しいとも思いました。
両親などの事を考えると、モザイクをかける事もできました。
でも、モザイクをかけて話すより正々堂々顔を出して発言する事に意義が在るのではないか?
そう考え、モザイクをかけない事にしました。
自分は恥ずかしい事はしていない。
逃げも隠れもしない、ましてや自分の発言に対して責任がとりたかったからです。
次に考えた事は、TV局の編集でどうにでも成ってしまうという事でした。
TV側が私たちを理解しているとは思えなかったからです。
視聴率を気にして、見ている人たちが面白かった(娯楽的に)と思える番組に、編集で作りなおせる。
とても怖い事だと思いました。
でも、もしかしたら問題を定義できるような番組に出来る可能性がある。
シナリオがあったとしても討論番組なら、話の展開で少しは可能性があるかもしれない。 1%でも可能性はあると思いました。
リスクは承知と思っていても、思った以上に辛い選択でした。
でも、ほんの少しの可能性にでも賭けたかったのです。
ここで、Bravissima!を見ている人達だけに、
未公開・同性愛者編第二回目の収録での事を・・・
もっとも嫌だったのは、アメリカ国籍の日本語を巧みに使う、男性からの質問でした。
「レズビアンが女風呂に入るのは性犯罪ではないか??」
確かに女性を好きです。
性対象が同性ですが、興味もへったくれもない女性に対してエロチックな目で見るのでしょうか??
女湯を女性が「覗き」をしたら、立派な性犯罪でしょう。
しかし、純粋にお風呂に入ることを、レズビアンというだけで、性犯罪と言われないといけないのでしょうか?
こんな質問しかできないのかと思うと悲しくなりました。
女性を好きだから男性に近いんだろう・・・・
レズビアンの話題になったら、SEX的な質問ばかり。
最後には、「閉鎖的な態度を変えて、もっとオープンにしないから、差別されるんだろう。」と言われました。
差別されている人間は、自分のSEXの話をしなくてはいけないのか!!
単にお前が聞きたいだけだろう!!
はぁ〜情けない。
すぐにSEXの話をする男達の顔は、先進国・後進国も関係ない単なるスケベでエロしか興味のないの人の顔でしたね。
日本人・外国人を問わず、一般的な常識を振りかざす人たちの多い事に愕然としました。
ゲイ先進国と言われた、USA・ヨーロッパ諸国の中でも、「興味本位」「差別」「変人」的な見方をする。
これは、国の問題でもなく、一人の人間としての問題なのだろうと痛感しました。
私たちは、犯罪者では在りません。
私たちは、病気でも在りません。
私たちは、Sex至上主義者でも在りません。
私たちは、人間です。
私たちは、普通に生活しています。
私たちは、愛している人と一緒にいたいだけです。
私たちは、自分らしく生きているだけです。
まず、私たちが表にでて、声を上げる事から始めなくては、何も始まらない。
今まで、裏に隠れていたのではないけれども、今まで以上に大きな声で、自分達の生きざまを主張してもいいのではないか?
そんな地味な作業を繰り返していかなければ、状況は変わらない。
そんな努力をして行きたいと思っています。
また、TVと言うマスメディアを使って、パソコンも雑誌も手に入らない人達にメッセージを送る。
そのことで、見ている人の中に、自分は一人ではないんだ。
自分は、おかしいわけではないんだ。と思ってくれたら・・・
見ている人の中で、同性愛って変だと思ってたけど、そうでもないのかもしれない。
自分の偏見かもしれないって思ってくれる人が一人でもいたのなら、素晴らしい事ではないでしょうか。
一億分の一でも、0よりは一歩前に進めたのではないでしょうか?
そう思いたいです。 次の時代の為にも・・・・・
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written by Micky
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