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レビュー Vol.9: 四角い恋愛関係
原題「Imagine Me & You」。2005年の劇場未公開作品ですが、つい最近DVDが発売され、レンタルも開始されています。海外サイトで紹介されていて、機会があれば字幕なしのオリジナルでもいいから見たいと思っていたので、国内レンタル開始のニュースを聞いて、早速借りてみました。

ストーリーの大筋は、新婦が結婚式当日に出会った女性と恋に落ちてしまう、というもので、DVDのパッケージからも「ノンケ女性の浮気話」かな?というイメージがあったのですが、良い意味で期待外れな内容でした。ジャンルはコメディ/ロマンスで、ところどころ笑いあり。恋に落ちる瞬間や、互いの気持ちを探りあう二人の会話にドキドキもあり、まずまず楽しめます。

主演は、ご存知パイパー・ペラーボ。「コヨーテ・アグリー」(2000年)のヴァイオレット役、「翼をください」(2001年)のポーリン役ですね。今回は、付き合いの長い親友でもある彼と結婚が決まり、幸せいっぱいの奥さんレイチェル役を演じています。そして、レイチェルに恋するレズビアンのフローリスト、ルースを演じるのはレナ・ヘディ。ゲイ(レズビアン)であることを公言するのをはばからず、家族にも打ち明けている女性。

結婚式の主役である新婦と、その結婚式の花係として2人は出会い、互いにいわゆる「一目惚れ」。それが運命の出会いであると感じながらも、“結婚”という事実に2人はそれぞれ悩む。夫がいるレイチェルは、ルースへの思いに戸惑いながらも、日々大きくなる気持ちに嘘がつけなくなってゆく。誰かを傷つけることはしたくないルースは、レイチェルへの想いをどうにか打ち消そうとするが、諦めることができずにつらい日々を送っている。

結局、2人は運命的な出会いを信じ、気持ちに抗うことなく一緒にいることを選択する。いわゆるハッピーエンドですが、そのストーリー運びに無理矢理感はなく、見ていて自然に笑みがこぼれました。ただ、レイチェルの夫や家族の理解というのは、プラスαで出来すぎだと思います。

そんなシチュエーションもないけれど(笑)、自分がレイチェルだったら、ルースだったらどうするかなぁ、と考えてしまいました。同性愛・異性愛に関わらず、ありうるシチュエーションですからね。

ところで、一目惚れって皆さんは信じますか?

大手のレンタルショップじゃなくても扱っているかもしれません。 見かけたらぜひどうぞ。

(スタッフレビュー)


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