同性のカップルが養子縁組をすることで可能になることは幾つかあります。
扶養、相続、入院や保険の管理等、様々な面で、親子として2人の権利が保護されます。

しかし、注意点も有ります。

例えば、結婚の代替手段として養子縁組を使用するつもりであれば、「養子縁組を結ぶ事で、結婚制度が使えなくなる」、という点に注意しなくてはなりません。同性間の婚姻は将来の日本でも叶わないもの、と早まるのは危険かもしれません。

従って法律改正などの動向に目を向け、情報に敏感でいる事も大切でしょう。
また、養子縁組を結ぶ前に、2人で将来のことやお互いの望む未来について、具体的 に話し合ってみることも大切ではないでしょうか。

2人の将来にとって、親子や姉妹になること、つまり養子縁組を結ぶことがベストなのでしょうか？

例えば、一緒に家を借りたいのであれば、大家さんにお互いの収入が安定している事を示す・「共同で支払う」という民法上の契約を結んで見せる、などの工夫でも補えます。

何かあった時パートナーに財産を相続させたいならば、遺言で可能になります。
周囲に2人の関係を認めてもらいたいのならば、時間をかけて説明をし徐々に理解を求めてゆくことで、自分たちの必要な環境作りが出来るかもしれません。

まず2人で、お互いにどんな関係を望むのか、将来何がしたいのかをじっくり話あう
時間を持ちましょう。

そして次に、自分たちのしたいことを叶える既存の制度は無いのか、無いならば、この先自分たちのなすべきことは何かを考えて、今出来る事から積極的に動くことが大切ではないでしょうか。