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2001/11/08

告白
私は昔から母の誇りであった。
優しい子で、頭の良い子で、とにかく、自慢たらたらで。
例え受験に失敗したとしても、受験向きの子じゃなかったからと言い、
資格試験に失敗したとしても、あの子はチャレンジャーだったんだと言い、
会社を辞めたとしても、夢のある子だからと言い、
とにかく、私を自慢する方法には事欠かなかったのである。
それが母の現実と折り合いの取り方で、やっとの努力であったのだが。
今までは、とにかくなんとか”自慢”にまで持ってこれていたのだ。

しかし、今度はどうするだろう。
あの子は自由な子だからと言うのだろうか?

母の世代は、大学を出て、有名商社に勤め、 エリートと結婚して、子供を持って、
母親思いでありながら、 家まで買ってしまう子供と言うのが、自慢らしい。
端から崩してしまった私だが、母はまだまだ夢をもっているらしく、
それは孫への期待となって表れて、事ある毎に語るのだ。
あなたの子供ができた時には、と。

それなのに、今の私じゃ…。どれほどショックを受けることか。
それとも、また、愛する子供として”自慢話”に変わるのだろうか?
今度ばかりは、想像できない。

私は私。
私は、好きなものは好き。嫌いなものは嫌いで。
嫌いな事はほっぽりだして、好きなものに突進していく性質がある。
自分が何を感じているのか分からなくて、 気が付くまでに時間が掛かる時もあるが、「そうか、自分はこれが好きなのか」と思ったら、そこから突き進むのみ。全然まわりが見えなくなるのだ。

父が大事に育ててくれた性質で、とっととこの世を去って、その開花を見ないで逝ってくれた性質なのだが。
生きて居たら、なんと言ってくれただろう。とにかく。
「責任は父のせい」と言って、母も逃げ場があっただろうにと思うのだ。
しかし、それも今はありえ無い。
母は、この現実の、全ての偏見を、その背一つで背負うのだ。
私があまり気にしない分、母は大いに気にするだろう。

せめて、これが人生からの逃げで無ければ良いのに。
生涯、母の検討違いの自慢に付き合い、口をつぐんでいるのだとしても。
私は私。この性質だけは貫きたい。
好き嫌いで押し通す。こんな人生があったって良いじゃないか。と思うのだ。

まだヘテロセクシャリストにしがみついていたいと思う私は、自分の暗さをぶちまけちゃえ、と思ってキーボードを叩き始めた。
なのに、なぜか開き直って書いている。書く事は偉大だ。
考えている時にはぐるぐるしていた思考が、書いているだけで、どんどん昇華されていく気がする。

ああ、自分の感性に自信を持ちたい。
嫌だからと思って辞めたことはあっても、出来ないからと思って辞めたのは始めてで。

そう、私は、私に好意ある男性は駄目なのだ。近寄れない。
好意を持ってもらえばもらうほど辛くて、逃げ出したくなるのだ。
まだ、ヘテロセクシャリストでいる為の努力が足りないんじゃないかと、不安になる。30年も努力しつづければ十分じゃ無いかと思うのだが。
それでも、努力で乗り越えられない自分に、裏切られたような気がするのだ。
だから、今回はちょっとナーバスなのである。

これまで以上に人生が個性的になってしまうし。
今度は本当に、根幹から周囲の人と違う生き方になりそうだし。
その他大勢に成れたらなと思う自分が、いつもどこかに居るから、まだまだ、一般と同じになる、と言う夢を持ちつづけていたいのだ。

それでも、人生、なるようにしかならない。
せめて、逃げでは無いように、これまでの何倍も頑張って、 自分に向き合う努力をしよう。と思う。
written by 無記名

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