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<性同一性障害>男性2人が「女性」に性別変更申し立て

2006年11月13日
心と体の性が一致しない性同一性障害(GID)と診断された男性2人が13日、戸籍上の性別を女性に変更するよう求めて、それぞれ神戸家裁尼崎支部と奈良家裁に申し立てた。

2人はいずれも女性と結婚、子どもをもうけた後、離婚した。GID特例法(04年7月施行)は、子どもがいないことを性別変更の条件にしており、2人や支援者は「GIDの置かれた現状に適しておらず、特例法の改正につなげたい」と訴えている。

兵庫県尼崎市の会社員、大迫真実(まさみ)さん(51)と奈良県生駒市の派遣社員、森村さやかさん(46)=いずれも通称。

特例法は▽20歳以上▽現在、婚姻していない▽子どもがいない――などを性別変更の条件にしている。付則には施行3年後の見直し規定が盛り込まれている。GID学会によると、GIDは国内に数千人から数万人いるとされ、30代後半から50代の人には子どもがいるケースも多いという。

大迫さんは「性のあり方はいろいろ。興味本位ではなく、ありのままの私を見ていただきたい」と記者会見で公表した理由を語った。森村さんは「心も体も女性なのに、書類上は男性。家や仕事を探すたびに、説明するのはしんどい。全国で同じような申し立てが増えて、大きな流れになればいいと思う」と話した。

(毎日新聞)

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