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性同一性障害:家裁が性別変更認めたケースは52件 |
2004年12月6日
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心と体の性が一致しない性同一性障害を抱えた人について、家裁が戸籍上の性別変更を認めたケースは、今年7月の性同一性障害特例法の施行以降、全国で52件に上ることを市民団体が6日、公表した。11月中旬までに計100件の変更申し立てがあり、審理中や取り下げ分を除き、却下はなかったが、市民団体は「予想以上に申請が少ない」として、今後、子供がいないことや未婚など同法の要件撤廃や見直しを求めていくとしている。
「性同一性障害をかかえる人々が普通にくらせる社会をめざす会」(山本蘭代表、約150人)が、各家裁に照会、集計した。認容数が多いのは東京都(15件)、大阪府(9件)、兵庫、広島両県(3件)の順。
記者会見した山本代表は「医療機関で診断を受けた人は3000人いるが、認められたのは1%台にとどまっている。特例法のハードルの高さが背景にある」と指摘した。
79歳で男性から女性への変更が認められた都内のあづさみゆきさん(ペンネーム)は会見で、「子供のころから体の性に心の性を合わせて苦しんできただけに、うれしい」と語った。
(毎日新聞)
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