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同性婚禁止 憲法修正、支持訴え 米大統領がラジオ演説 |
2006年6月4日
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ブッシュ米大統領は3日、週末恒例の国民向けラジオ演説で、同性間の結婚を禁じる憲法修正案への支持を呼びかけた。週明け後に予定される上院での修正案採決を控えての発言だが、11月の中間選挙に向けて、同性婚に批判的な保守層の票獲得を狙うものといえる。
同性婚は2003年にマサチューセッツ州で合法化。これに続き、サンフランシスコ市が同性婚の届け出受理に踏み切るなど地方レベルで同調の動きが広がる半面、保守層を中心に反発も強く、全米で議論を呼んでいる。
ブッシュ大統領はラジオ演説で、「自由社会にあって、国民は生活形態を選ぶ自由を有する」としながらも、一部の州で司法や行政が伝統的な婚姻のあり方を覆して同性婚に道を開いてきたことを強く非難。さらに、社会の基礎となる婚姻が「文化、宗教、自然の営みから切り離されるべきではない」と述べるなど、あくまで男女間での婚姻を守る政府の責務を強調した。
大統領は週明けの5日にも、憲法修正案への支持を演説で表明する。
同性婚を認めない憲法修正案は、先月18日に上院司法委員会を通過。成立には上下両院で3分の2以上の賛成を得たうえ、全米50州の4分の3にあたる38州で支持を獲得する必要があり、成立へのハードルはかなり高いとの見方が強い。
チェイニー副大統領の娘で同性愛者のメアリーさん(37)は、FOXテレビとのインタビューで「(修正案は)差別を憲法に書き込むものだ」と述べ、大統領を批判していた。
(産経新聞)
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