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カリフォルニア州最高裁 市長の越権行為として同性結婚を無効に |
2004年8月12日
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カリフォルニア最高裁は12日(木)、今春サンフランシスコ市長が同性間の結婚を承認したのは越権行為であるという判決に満場一致で至った。また同最高裁はゲイとレズビアンカップルが市より認定された結婚は全て無効とした。
最高裁は法律は結婚は男女間のみの結合と制定しているにもかかわらず、市が結婚証明書を発行したことや結婚式を実行したことは法律に違反していると指摘した。最高裁長官は12日の判定は実質的な同性カップルの法的権利を明確にしていないことについて言及。事実、今回の判決は、市の権限逸脱のみを問題とし、同性結婚が合憲かどうかについての判断は避けている。
また、最高裁裁判官は3月11日までに行われた3,995の結婚をすべて無効とし、同性間結婚の合法は結婚を異性間のみに制限しているカリフォルニア州法の合憲性が厳然と解明されるまで延期されるべき、とした。
多くのゲイ及びレズビアンカップルは最高裁建物前で判決が出るのを待っていたが、
結婚が無効であるとの知らせを聞いて、泣き出す人もいた。
最高裁による同性婚の無効はサンフランシスコで結婚を許可された最初のゲイカップルであるデルとフィリスを落胆させた。
“デルは83歳、僕は79歳。50年以上も共に過ごしてきた僕達にとって、結婚による権利や保護が剥奪されることはとても大きな痛手だ。この歳の僕らには時間の余裕がないんだから。”とフィリスは語った。
裁判官は、保守系利益団体及び州の最高法執行機関当局者により緊急嘆願書が出願された後、市長により認定された結婚の合法性を決議することに同意した。
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