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全米初の公立高校が開校へ NY |
2003年7月29日
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今年9月、同性愛者のための全米初の公立高校が ニューヨークに開校する。
ブルームバーグ市長が28日の定例会見で明らかにした。 同性愛者に対する嫌がらせなどが絶えないことが背景にあるが、保守派からはこの決定に
「税金の無駄遣いだ」
などと早くも反発の声が上がっており、教育界を巻き込んだ論議に 発展しそうだ。
この学校はニューヨークのグリニッジ・ビレッジにあるハーベイ・ミルク高校。
1984年創設の高校で、ニューヨーク市教育局と同性愛者擁護団体が資金を出して
校舎を改修するのを機に、同性愛者の高校生約100人に門戸を開くという。授業は英語と 数学を必修とし、コンピューター技術や調理実習のコースも設ける。
ブルームバーグ市長は「ゲイやレズビアンの生徒の中には、これまでたびたび嫌がらせを 受けたり、殴られる生徒がいた。彼らが安心して教育を受けられるのはいいことだ」と語った。
米国では6月下旬、連邦最高裁が同性愛者同士の性行為を禁じたテキサス州法を違憲とする 画期的な判決を出すなど、近年、同性愛者への理解が進みつつある。
だが、その陰で同性愛者に 対する偏見は根強く、結婚や職場での待遇などでさまざまな差別があるのが実態だ。
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