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子ども番組にレズビアン登場で論議 米公共放送 |
2005年2月3日
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米公共放送ネットワーク(PBS)の系列局が、子ども向けの番組「Postcards From Buster」にレズビアンのカップルを登場させたことが波紋を呼んでいる。米政府のスペリングス教育長官は番組に抗議し、PBSは問題の回を全米349の系列局に提供しないと決定したが、すでにいくつかの局は放送する方針で、公共放送が同性愛などの多様な価値観やライフスタイルをどう伝えるべきかについて、議論になっている。
「Postcards From Buster」は、ボストンのWGBH-TVが製作する子供向けアニメ番組。問題になった回は、主人公の「うさぎのバスター」がバーモント州の農場へメープルシュガー作りを見学しに行くのが主な内容で、バスターが仲良くなる農場の女の子にお母さんが2人いることが軽く触れられている。
この番組の制作費は、テレビによる教育を支援する連邦政府の公的資金でまかなわれている。新任のスペリングス教育長官は1日、公的資金で作られる公共放送で、同性愛などいわゆる社会の「多数派」ではない価値観を推進すべきでないと番組を批判していた。
キー局のPBSはこの回だけ、全国の系列局に提供しない方針だが、WGBH-TV広報のホプキンズさんによると、ボストン、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルスなど21の系列局が放送を決定しており、ほかに6局が放送を検討している。
ホプキンズさんは、「WGBH-TVはPBSの決定に納得していない。この番組は子どもたちにアメリカの文化の多様性を理解してもらい、受け入れてもらうことを目的としており、問題となっている回もテーマに沿った内容になっている」と話している。
(CNN)
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