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同性愛カップルにも「夫婦」の権利…米加州で法案可決 |
2003年9月2日
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米カリフォルニア州の州上院はこのほど、同性愛者のカップルにも通常の夫婦とほぼ
同様の法的権利・義務を認める法案を可決した。
デービス知事(民主)の署名を経て、施行される見通しだ。米国ではキリスト教右派の
支持を得ているブッシュ大統領が同性間の結婚を認めない立場を表明するなど、同性愛者の権利をめぐる議論が高まっている。加州の法案は論争に一石を投じそうだ。
法案によると、同性愛者のカップルは州に登録すれば、労災保険などの社会保障で通常の夫婦と同じ恩恵を受けられる。またカップルを解消する際には州の離婚法が適用され、慰謝料や財産分割も通常の離婚と同じ基準が採用される。
ロサンゼルス・タイムズ紙によると、同様の州法があるのは全米でバーモント州だけだという。
加州の法案は、同性愛者であることを公表している女性の州上院議員(民主)が提案。
共和党議員らは「結婚は神が定めた神聖な制度だ」などと猛反発。また同州では3年前、同性間の結婚を禁じる住民提案が成立しており、新たな法案はこの提案に抵触するとの指摘もあったが、民主党優勢の議会で法案は可決された。
米国では8月初め、キリスト教主要宗派の1つである米国聖公会で、同性愛者であることを公言している神父が初めて主教に就任。保守派が反発して分裂騒ぎに発展した。
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