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スパイラルなどで「国際レズビアン&ゲイ映画祭」−7,000人動員へ |
2008年6月12日
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レズビアン、ゲイなどの「セクシャル・マイノリティー」をテーマに掲げ、ドキュメンタリーからコメディーまで幅広い映像作品を取り上げる国際映画祭「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」(TIL&GFF)が今年も7月11日より、青山・スパイラルホール(港区南青山5)ほかで開催される。
同祭は、1992年中野サンプラザの研修室から上映を始め、会場や開催期間の拡大とともに動員数を増やしてきた。ドキュメンタリーや短編作品など国内では劇場公開されにくい作品も積極的に上映。監督らによるパフォーマンスやディスカッション、パーティーなどさまざまな企画を盛り込むことで、ヘテロセクシュアル(異性愛者)同士が「楽しめる」環境作りに取り組んできた姿勢も、動員数の増加につながっている。
例年のメーン会場にもなっているスパイラルホールでの開催は、1996年以降13年連続。今年は新宿のシネマコンプレクッス「新宿バルト9」もメーン会場に加わる。開催期間は計8日間と過去最長。2008年アカデミー賞受賞作品など20作品以上を上映し、東京開催だけで7,000人の動員を見込む。
オープニング作品は、ミュージカル好きの男子高校生が町全体を「ゲイ・フレンドリー」に巻き込む話題作「シェイクスピアと僕の夢」(アメリカ)。トロント国際映画祭にも正式出品された「スコットと朝食を」(カナダ)は、同棲歴4年になるスポーツキャスターと弁護士のゲイカップルを描くコメディー。高校時代の「元カレ」から女性との結婚を知らされ、破談を企てるマットの奮闘記を描く「誓いのKiss?」(アメリカ)には、米人気ドラマ「ビバリーヒルズ青春白書」のトリ・スペリングさんも出演。
アジアからは、韓国で独立系映画動員記録を塗り替えた「後悔なんてしない」(韓国)や、3つのストーリーから成るベルリン国際映画祭正式出品作品「彷徨う花たち」(台湾)、殺し屋と狙われた男の愛を描く「バンコク・ラブストーリー」(タイ)など力強い作品がそろう。「ガールズ短編集」「ボーイズ短編集」など短編作品を集めたプログラムや、日本短編公募作品のコンペティション企画も用意した。
開催期間は、7月11日〜13日(新宿バルト9)、同17日〜21日(スパイラルホール)。料金は1プログラムにつき、前売り=1,300円、当日=1,500円ほか。
(シブヤ経済新聞)
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