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ダムタイプ代表作再び 京都精華大 毎週金曜に上映 |
2008年5月31日
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京都市立芸術大の学生らで結成され、世界的に活躍するパフォーマンス集団「ダムタイプ」の代表作「S/N」の記録映像が毎週金曜日午後6時半から、京都市左京区の京都精華大情報館で上映されている。
元中心メンバーで、エイズによる敗血症で1995年に亡くなった古橋悌二さん=享年(35)=の遺作で、同性愛や国家、権力、差別などの社会問題を時間を超えて浮かび上がらせている。
94年から国内外で上演された「S/N」は、古橋さんの死後、舞台での上演はほとんどない。ダムタイプから映像の提供を受けた精華大情報館が昨冬に上映して好評だったため、本年度は毎週金曜の上映を続けることにした。
「S/N」は、古橋さんら3人の男性が、自身が同性愛者であることやHIV(エイズウイルス)に感染していること、聴覚障害であること、黒人であることなどを互いに告白した後、聴衆に向けて「How are you?(では、あなたは)」と問い掛ける場面から始まる。その後、身体を使ったパフォーマンスや、映像、音楽を駆使した舞台が繰り広げられる。
精華大情報館は本年度内は上映を続ける予定で、「何度でも見て、作品と現実の世界の間を行き来したりしてほしい」としている。
上映時間は85分。無料。問い合わせは精華大情報館メディアセンター。
(京都新聞)
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