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レビュー Vol.10: D.E.B.S. 恋のミニスカ ウエポン
レズビアンが登場する作品として、「いいよ」とうわさのあったこの作品。やっと見ました。ただし、劇場未公開作品なので、事前情報もなくて、期待度は多くもなく少なくもなく。

映画がスタートしてみると、そのチープさに映画としては期待できない雰囲気が漂い(笑)、期待度はぐんと下がります。何がチープって、4人の女子高生がスパイ学校の精鋭軍団って話なんだけど、のっけからバカっぽい。微妙に4人ともかわいくない(足は長い)。ストーリーの進め方も無理矢理で、スピード感だけはあって、「ええ?なんで?」と思っててもストーリーは進んでく。そんな感じです。

監督アンジェラ・ロビンソンはレズビアン。ショートフィルムをよく撮ってて、ゲイやレズビアンにスポットをあてた作品も数多いようです。人気の「The L Word」のシーズン4にも参加しています。

舞台はアメリカ。能力のある女子高生(?)が集められたスパイ学校があり、そこの優等生軍団「D.E.B.S.」が主役。ある日、残忍な女犯罪者ルーシー・ダイアモンドを捕らえろとの任務を言い渡され、ルーシー・ダイアモンドがロシア人の殺し屋と密会予定のとあるレストランに向かいます。ところが実はルーシはレズビアンで、殺し屋(女)とブラインド・デート(お見合い)中なだけ。

ルーシーを追ううちにDEBSの一員のエイミーは、ルーシーと1対1で対決することに。ところが、有名な女泥棒ルーシーを目の前にエイミーは舞い上がってしまう。そんなエイミーに、ここのところ彼女運のないルーシーは恋に落ちる。彼氏たちには、何故か情熱を感じることができないエイミーもルーシーに“何か”を感じる。

その後ルーシーはエイミーを落とす為、寮に忍び込んで彼女をさらったり、D.E.B.S.である彼女に会う為に銀行強盗をしてみたり。最初は拒みながらも、ルーシーといると自分をさらけ出すことができ、エイミーはだんだんと彼女に惹かれて行く。ついには、ルーシーとエイミーは1週間の逃避行を果たす。それが学校にばれて・・・?

犯罪者と防衛機関の許されぬ恋。果たしてその結末は?ってとこですね。

この映画、アクション映画としてはかなり成り立ちませんが、コメディとしてはまぁまぁでしょうか。では、レズビアン(が登場する)映画としては・・・

ぶっちゃけ結構良かったです!

D.E.B.S.の4人はそんなにかわいくないんですが、女泥棒のルーシー・ダイアモンド(ジョーダナ・ブリュースター)がかわいい!顔もかわいいですが、役柄もかわいい。2人の恋がかわいくて、エイミー(サラ・フォスター)もだんだんかわいく見えてきました。

加えて、犯罪者、は言えばマイノリティ。警察官、悪者を悪いと言う人、は言えばマジョリティ。そう考えると、犯罪者=レズビアン、悪者を捕まえる人=ノンケの構図は少し興味深かったです。よくない、いけないと止める周りの人。でも、最終的には、自分らしく居れるのなら、その方が素敵と理解してくれる友人。

マイナー作品ですが、監督自身がレズビアンだからか、そんなメッセージも伝わってきます。笑いどころあり、胸キュン(古)あり、でとても良い作品です。
ぜひぜひ見てみてくださいね!

(スタッフレビュー)


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