＜紹介文＞

21世紀に残る最後の純愛少女マンガ家・森永みるくが贈る、珠玉の短編集。
好きなのに、好きだからこそ言い出せないこの気持ち。ましてや相手は自分と同じ女の子…そんな、恋愛前夜のドキドキ感から、さらに一歩先に踏みこんだ大人の関係まで、恋愛の全てがつまったコミックスです。幸せいっぱいの両想いや悲恋、ウブな純愛からちょこっと大人の激愛などなど全7篇を収録。
女子同士だからこそ描くことのできる、純愛少女マンガの決定版!!

＜レビュー／コメント＞

これはいわゆる“百合漫画”と言うんでしょうか？
最近書店で多く見かけるようになったように思いますが、世間では“百合”が流行っているのでしょうか？“百合萌え”なんて言葉も良く聞きます。個人的には“百合”というジャンルは女の子同士の恋愛未満の友情が描かれている、と思っていたんですが、読んでみると、想像していたよりも恋愛寄りでした。

とはいえ、全編登場人物は高校生、あるいは舞台が学校なので、とてもかわいらしいです。かわいらしすぎる、というか、特に女子高に通ったことがないので、ストーリー自体はリアルに感じることはありません。が、同性の先輩や同級生への気持ち、には昔を思い出したりして、切ないシーンあり。笑いあり。ドキドキあり。思っていた以上には楽しめた作品でした。

特に4話目の「いつかのこのこい。」と最終話の「ホントのキモチ。」がオススメです。